社会保障と福祉の現実

先週、市内でも《老舗》の高齢者福祉施設へ見学に伺いました。

こちらでは特養老人ホームに加えて、今はもう作られなくなってしまった「軽費老人ホーム」が併設されています。後者は低価格で高齢者の日常生活をサポートする施設で、現在はこれに代わるものとしてケアハウスが設置されるようになっています。

******************

ここのところ、気になったのでちょっと調べてみました。
軽費老人ホームは、原則として入居費用(敷金・礼金)や家賃が不要の施設。食事サービスが付けられるA型と、自炊が基本のB型に分かれます。
ケアハウスは軽費C型とも呼ばれ、基本的に軽費A型と同じく食事の提供がサービスに含まれます。違うのは、入居費用と家賃が必要な点。つまり、ある程度の経済力を備えた人向けの施設なのです。

国はA型B型の施設建設をやめ、C型の拡充に切り替えた。これはどういうことか。
「経済力のないお年寄りは、極力自活するか家族に面倒みてもらうかしてくださいね」
……どう考えてもそうとしか取れません。

実際、政府は増え続ける高齢者対策として「自助努力の奨励」を大きな眼目に据えています。要するに、「ぎりぎり切羽詰った状態になるまでは公的援助を頼るなよ」ということです。
でもこれは非常に矛盾した、社会的弱者をとことん冷遇する考え方です。

経済力のないお年寄りが自活に限界を感じたとき、ケアハウスには入れません。経済力がないんですから。
となると周囲(普通は家族)が支えるしかありませんが、そもそもそれで何とかなるなら誰も施設に入ろうとは考えない筈です。自活も無理、家族のケアも無理、だから施設にという運びになるのに、そこで《経済力》を基準として壁を作る。
これは、本当にサポートが必要な人を援助対象から外す制度です。どう考えてもそうなります。

じゃあ特養ホームを増やしているのかと言えば、もちろんそんなことはありません。それこそ「経済力がない人向け」の特養は○○年単位の順番待ちで、ただでさえ足りていないのに利用希望者の数は今後もどんどん増えるのです。それに特養に入れるのは要介護度の高い人だけですから、それ以外の人はやっぱり「自分で何とかしてね」となります。
自分で何とかできない人のための制度なのに。

******************

ともかくこの日、施設の総務課長さんに案内していただいて内部を見学しました。ちょうど古いベッドを新しいものに替える日で、スタッフの方が大量の介護ベッドを右に左にと忙しく動かしてらっしゃいました。
課長さんのお話では、やはり経営は楽ではないそうです。この設備投資でこつこつ貯めたお金も飛んでしまうけれど、お世話のことを考えたら古いベッドをいつまでも使うわけにはいかない。さまざまな苦労を抱えながらも「質の高いケア」のため必死で努力してらっしゃるスタッフの方々の、その努力が光り輝いて見えました。

別の機会に、市内の別のケアプラザも見学しましたが、そちらもスタッフの確保やケアの内容など悩みを抱えながらの運営のようです。
どちらの責任者も仕事に対してとても真摯で、お年寄りによりよい環境で気持ちよく過ごしていただこうと、誠心誠意努力したいらっしゃると感じました。

国は社会保障面の費用や負担を減らす一方なので、地方自治体の責任が今後ますます大きくなっていくでしょう。高齢化先進地帯の多摩市がどうしたらよいか、どうすれば介護の質を落とさず量を増やしていけるのか。
待ったなしの対応を迫られていると思います。
スポンサーサイト

タンバリン通信 1/24号 マイタウン多摩市なう

街角だより8号目。ひさびさに地元の話題ですが、中身はけっこう普遍的なのではないかと。

T通信15012401
T通信15012402
T通信15012403
T通信15012404

明日 ニコニコ生放送に出演します

前日の告知になってしまってすみません。

社民党副党首・福島みずほさんの公式ニコニコチャンネルで、明日20日の19時から生放送があります。
伊地智、出させていただきます。
テーマは「私たちが地域社会をつくっていくために!」
社民党のユースメンバーと、という触れ込みなんですが……私のトシでユース参加というのはちょっと忸怩たるものが(禁句)。

出演者は以下の通りです。

 榊原登志子(社民党調布支部・バス運転士)
 伊地智恭子(社民党多摩支部まちづくり対策部長)
 中江美和 (社会民主党小平総支部副幹事長)
 村野たいじ(社民党台東総支部副代表)
 福島みずほ(参議院議員)

番組アドレスは
     http://live.nicovideo.jp/watch/lv206950838

なお、ニコニコ生放送はリアルタイムならどなたでも視聴できますが、後から録画を見られるのはプレミアム会員(有料登録要)のみとなります。
よろしくお願いします(どきどき)

1.17 女たちのヒューマン・チェーン

今日の午後は自由時間をもらって、“安倍政権に怒る女たちの国会包囲大作戦”に参加してきました。戦争したがる男たち(と一部の女たち)にレッドカードを突きつけるべく、おのおの赤い色を身にまとっての抗議アクションです。

予想以上の人数が集まり、大成功。

13時に始まって、30分後くらいには人の輪が繋がったのではないかな? 最終的には人が多すぎて二重、三重にならざるを得なかったり(私がいた国会図書館前あたりもそう)、主催者側の人数発表はまだ確認していませんが、これは大成功と言って差し支えないと思います。

これは国会正門前、スピーチ等が行われるいわばメインステージ周辺の様子。開始直後くらいで、この後ぞくぞく人が増えていったのでもっと凄いことになったんじゃないかな。
150117_1.jpg

特に誰とも約束はしなかったんですが、あっちこっちで知り合いの顔を見つけました。こういう時、ぱっぱと写真とか撮れない私はまったくぼんやりさん。

代わりと言っちゃあ何ですが、あまりこの手の現場にはいらっしゃらない方のために国会前のリアルをお見せしましょう。

国会包囲と言っても、こういうとき私たちは国会側の歩道には行かれません。警官隊がわんさかと出て、がっちりガードを組むのです。渡ろうとするとめっちゃ遮られます。形式上は「ご協力のお願い」ですが、逆らうことは許されません。理由は「安全確保」の一点張りで、何が危険なのか何故規制するかの法的根拠も示されません。
公務中の警官なのに、所属と名前を聞いても誰も答えません。

それでも今日は、普段の警備に比べて対応がソフトだったようですけれど。
150117_2.jpg

これはアクション終了後、おまわりさんたちが官邸前の鉄柵を片付けているところ。
もちろん護送車もたくさん道に横付けされてました。あからさまな示威というか恫喝というか、この国のミンシュシュギなんてこんなものです。
150117_3.jpg


落合恵子さんのスピーチにもありましたが、今日の行動が成功したからOK、ではないのです。
暴走政権との闘いはこれからが本番。赤をまとった女&男たちの怒りと抵抗の精神をもっと大きな力に束ね、この国の未来を守りましょう。
私たちの若い仲間に、《戦争する国》を引き継がせるなんてまっぴら御免ですから。

どんど in 多摩

過ぐる10日、生まれて初めて“どんど焼き”の行事に参加しました。

小学生の太鼓や獅子舞、豚汁とお汁粉のおふるまいなど、楽しい催しが一杯。この日は天気も好くてよかったですが、日が傾き始めるとやはりどんどん気温は下がります。寒がりのわたくし、どんど焼きの後でいただける豚汁とお汁粉に思いを馳せながら待っていました。

まるで赤い実か風船のような物体。向こう側へ回ってみると……
150110_2.jpg

あら、あなたでしたか(笑)
150110_3.jpg

小学生の太鼓演奏、可愛かったです。いいなぁ、私も一度習ってみたい。
150110_4.jpg

獅子舞は、小学生から高校生(?)までの年恰好の方々が見ごたえのある演舞を披露してくれました。
150110_6.jpg
150110_7.jpg
150110_8.jpg

こういうのは何と言うんでしょうか? ヒョットコ踊り、3人の子がやってましたが、1人がずば抜けて巧いのです。いやほんと、感服いたしました。
150110_10.jpg

市長のご挨拶のあと(写真がうまく撮れず)、いよいよ点火。
150110_11.jpg

あっという間に炎がすべてを呑み尽くしていきました。圧巻です。
150110_12.jpg

日がほとんど落ちてしまうと、炎の美しさはますます荘厳に。
150110_13.jpg

時に人間に恵みを与え、時には恐ろしい脅威となるもの。
誰もが炎の乱舞に見とれている様子が印象的でした。私たち非力な人間にとって、火や水はきっといつまでも畏敬の対象なのだと思います。どんなに文明が進歩しても、きっと。

火が収まるにつれ忘れていた寒さが復活し、我に返った人間たちは豚汁とお汁粉でお腹の中をあっためました。はい、私、両方しっかりいただきましたとも。おいしかった!
青少協の皆さんと元気な子供たちのお蔭で、素敵な時間を過ごすことができました。ありがとうございました。

キョーコ式ランドスケープ 1/10号「こんな日本はいかがでしょう」

年明け活動開始の今週、駅頭などで配った新春号です。
T通信15011001
T通信15011002
T通信15011003
T通信15011004
余談ですが私はペンギンが大好きです。特にコウテイペンギンは、自然界のグッドデザイン賞ものだと思っています。スタイリッシュ&ユーモラス。
彼らはヒナと弱った仲間を群れの真ん中に入れて吹雪から守ります。外側を固めるメンバーも時間差で入れ替わり、みんなで厳しい冬を乗り越えようと頑張るのです。ある種の人間たちよりなんぼか上等ですね。

今年最初の国会前

というわけで、昨夜は久しぶりに金曜日の永田町界隈を歩いてきました。
この春の地方選へ向けやらなきゃいけないことは多々ありまして、とにかく今は地元最優先で活動しなきゃいかんのですが、でもやっぱり今年最初のキンカンにはどうしても参加したかったのです。

官邸前の抗議に少し参加してから、国会前へ移動。
お正月が明けたばかりでも、ここの熱気は普段と何ら変わりがありません。「年が明けたってとてもめでたいと思えない」というお言葉もずいぶん聞きました。
再稼動ラッシュを阻止するため、そして政府と東電の無慈悲で無責任きわまる被災地・被災者対策を糾弾するため、皆さん熱いエナジーの塊を抱いてのご参加です。
映画「フタバから遠く離れて」の監督・船橋淳さんも見えて、壇上から避難者の方々の窮状と東電の対応について訴えていらっしゃいました。この映画、まだもうしばらく《ポレポレ東中野》で観られるそうですので、興味がおありの方はぜひ検索してみてください。

昨夜は不肖わたくしも壇上に上がらせていただき、地域から世の中を変えていくことが必要だとスピーチいたしました。
写真も必死に写メしたのですが、どれもこれもブレブレ。何とか見られそうなものだけ上げておきます。



こちらは高田馬場デモの主催者さんたち。地元商店街を一軒一軒回ってデモの告知をしたそうです。そのため、通りを歩いていてもとても反応がよかったと。こういう丁寧な努力が必要なんですね。
150109_192959.jpg

共産党の国会議員はなんと4名見えていました。いっしょうけんめい撮ったのに、まともに写ってたのは池内さおりさんだけ。私どんだけ緊張してたんでしょう。
後ろの吉良さんもブレブレですね。すみません。
150109_191337.jpg

社民党副党首・福島みずほ議員も駆けつけてくださいました。昨日まで静岡だったそうです。ホントに寸暇を惜しんで日本中飛び歩いてらっしゃいます。
150109_193524.jpg

事故などなかったかのように進められていく原発行政。そんなこと絶対に許さない!という人々の怒りの声は決して衰えることはありません。
150109_194246.jpg


さて、時間も多少押していたので希望のエリアはすっ飛ばし、経産省前での抗議の方へ。
こちらでは原発・武器輸出や特定秘密保護法案などに対するプロテストが盛り上がっていました。市民活動といっても、皆さんよく調べていらしてスピーチの内容はかなりヘビーです。どんどん寒くなっていくのにどんどん人数が増えていく様子も、毎回すごいなあと思います。
150109_201519.jpg


主催者の方も参加者の方も、寒い中ほんとうにお疲れ様でした。ありがとうございました。
私も頑張ります!

嵐の時代へ

2015年、あけましておめでとうございます。

昨年はわたくし、大つごもり目前という師走の土壇場でみごとに体調を崩し、各方面にご迷惑をおかけしました。反省から始まる新年です。今年は自分としても大きな節目の年となるはずですが、おのれ一人分の波瀾などかすんでしまうくらい嵐の予感が凄まじい。

大変な年になるでしょう。

衆院選での大勝後、安倍自民党はいっそ感心するくらい露骨に独裁姿勢を強めています。一部の人たちは──私の周囲には幸いこの“一部の人”が多いのですが──大変な危機感を抱いています。


「アベノミクスの成功を確かなものにするため」「選挙の争点は経済対策」と言って突然の解散総選挙に踏み切った安倍政権が、勝った途端に何をやり出したかここでざっと見てみましょう。

・介護報酬を減額
・子育て世代への臨時特例給付金は見送り
・低所得者向けの臨時給付金を減額
・残業代ゼロ法案を再提出
・社会保障の「自然増」率、年6%を3%に圧縮
・生活保護費をさらに引き下げ
・「外形標準課税」で赤字企業も増税、2年間で今の2倍に

こんなことやってる一方で、法人税は下げるわ武器輸出には資金援助するわ原発再稼動まっしぐらだわ、その姿はまさに利権を貪るハイエナそのもの。いえ、その比喩はハイエナに対して失礼かもしれません。
何しろ、県知事選と今回の衆院選を通じて示された沖縄の「反基地」という民意を前に、彼らがやったことは

・(前知事とは会ってるのに)翁長新知事は面会謝絶
・(やらないと言っていたのに)沖縄振興予算を削減

……なのですから。「言うこと聞かなきゃカネはやらん」という、ならず者も同然のふるまいです。
これは本当に恐ろしいことです。私は、沖縄への虐待は決して他人事ではないと思っています。

私たちの多摩市は、「核のない平和社会を実現させよう」という尊いスローガンを掲げています。私はこの理念を推し進め、高齢化先進地帯と言われるわがまちで“健康”と“福祉”を守るために働きたい、と願っているのです。が……

もしもこのまま安倍政権が暴走を続けるなら、再び「原発推進」の旗色を前面に押し出した彼らが、国是に反する自治体に対して同様の圧力を加えてこないとも限らない。TVでちょっと“反体制”的コメントが続いただけで目の色を変え、ただちに報道各局に恫喝をかけた一連の態度を見るならば、これは決して杞憂とばかりは言えないはずです。

だから、私は嵐が来ると思っています。嵐と闘おうと思っています。
大切な私のまちを、私の国を、一握りの権力者たちにいいように扱われてはたまらないと思っています。
私ひとりの力なぞアリンコ一匹程度のものですが、同じ思いを持つ人たちが集まれば、必ず世の中を今よりよくしていくことができると思っています。

最初に“一部の人”と書きましたが、表立って危機感を口にする人は少なくとも、改憲や原発再稼動に反対の人が過半数であることは確かです。そして政権側にもある種の危機感や焦りがあるからこそ、これほどなりふり構わずゴリ押しを仕掛けてくるのかもしれません。
何しろ今の与党の本当の支持率は全有権者の1/4以下、戦後最低なのですから。


新年のご挨拶としては重くなり過ぎまして、申し訳ありません。

ですが、私は決して悲観してはいません。お年寄りも若い人たちも、有名な人も無名の市井の人たちも、「このままではいけない」と確実に動き出しています。新聞を開けば嫌なニュースばかりが目につきますが、心を洗われるような感動も新たな息吹もまた、私たちが生きる「今・ここ」には確かに存在するのです。
私も胸に希望の灯を掲げて、明るくポジティヴに! そしてもっと賢く(……)活動していかねばと思っています。

どうかみなさま、今年もよろしくお願いいたします。
プロフィール

伊地智恭子

Author:伊地智恭子
《ご連絡・お問い合わせ先》
多摩市落合3-2-9-505

《カンパ入金先》
ゆうちょ銀行からお振込の場合
記号:10030 番号:20455091
名義:伊地智恭子とまちづくりの会(イヂチキョウコトマチヅクリノカイ)
ゆうちょ銀行以外からお振込の場合
店名:〇〇八(ゼロゼロハチ)店番:(008)
預金種目:普通
口座番号:2045509

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
ブログカウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: