地方自治体と憲法の関係

「議員の学校」に行ってきました。
今回のテーマは「憲法の花開く地方自治をめざして」。期待通り、私にとって非常にビビッドかつ切実な講義を聞くことができました。講師の方3人に加え、5人の地方自治体議員からそれぞれの問題意識や取り組みについてのご報告があり、正直なかなかヘビーな体験ができたと思います。
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駆け足で、私が特に感銘を受けたポイントを。

①岡庭一雄氏(長野県阿智村・前村長)
・地方創生と言うが、要は東京の真似っこをしろということか。その自治体に合った行政プランは、必ずしも「人口を増やし税収を増やして都会流の生活を」ということではない。
・今の安保法制をめぐる議論の中で、「地方自治」については一切言及されていない。しかし、戦争状態となったとき、真っ先に被害を受けるのは各自治体ではないか。

②石川満氏(日本福祉大学教授)
・「地方自治」とは人権を守るためにある。
・財政、つまりおカネの問題が社会のありようを決める、という政治がまかり通っている。それでいいのか。

③池上洋通氏(自治体問題研究所理事)
・憲法の中で国家の横暴を防ぐための仕組みが2つあり、1つが分権(三権分立)・もう1つが「地方自治」。
・大正デモクラシーを1つの頂点として、日本でも明治以降「国民の権利」を巡ってさまざまな議論や運動があった。平和憲法は突然できたものではなく「押し付け」でもない。

もっとご紹介したい貴重なお話が山とあるのですが、厳密に言うともうこれ「興味ある人は受講しましょう♪」でしょうか(笑)実に濃い内容のオンパレードで、自分の不勉強を恥じる場面が多々あった中、市議として最も背筋が伸びた言質を以下に記しておきます。
池上先生のお言葉です。

「地方自治体に所属する公務員の使命は、その地方で、日常の暮らしの中で《人権の実現》を求めることだ」

憲法を生かすも殺すも、私たちの日々の営み次第。
憲法は天から降ってきて、遠くから拝んでいれば済むただのご託宣ではないのです。それは何よりも生活に密着した、等身大の、すぐれてコンテンポラリーな根本命題であり、決して一部の学者や政治家が手玉に取っていればよいというものではないのです。

そして、地方は中央の下に置かれた存在ではないということ。
「対等ではない方が──戦前のようにお上にハイハイと従ってる方が、ラクかもしれませんけどね」
そう言って笑う池上先生は、しかし、その「ラク」を許さない議員と市民のためにこれからも教壇に立たれるのでしょう。
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反戦・反核・護憲などと訴えていると、しばしば「それは市議の仕事じゃないでしょ」みたいに言われることがあります。
今までも「そんなことはないはずだ」と思ってはいたのですが、今回大いに意を強くしました。自信と使命感を持って「市議として」頑張らせていただきます。さて、まずは6月議会と自分の引っ越しを何とかこなさねば!
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タンバリン通信 5/15号 不思議の国の公職選挙法

議員になって初めて配布したタンバリンです。
戦争法制から多摩市内の問題まで描くネタは山ほどあるのですが、初選挙直後にぜひ描きたいと思っていたので。はい、いつもの出来心でございます。
しかしながら、ごく表面的にしか取り上げられていないのもいつものこと。

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6月議会を控えまして、しばらくタンバリンの配布はお休みします。
早く慣れて仕事を覚えて、ゆくゆくは議会中でも街宣活動を続けられるようにしていきたいですが、今の自分のレベルでは作業内容を絞らざるを得ません。
それでは、また。

【マイナンバー】傍聴と院内集会のご案内

共通番号法と個人情報保護法改定案は、既に参議院本会議で審議入り。来週から委員会審議となります。
傍聴と院内集会への参加呼びかけが回ってきましたので、ここに情報を掲示します。重大案件にもかかわらずあまり周知が進んでいない問題ですので、どうか一人でも多くの方のご参加を!
ちなみに、内閣委員には共産党山下芳生議員、生活の党山本太郎議員が入っています(生活も正式に反対を決めているそうです)。
 
・5/26(火)10:00~12:00 自民・民主・公明
       13:00~14:50 共産(山下)・元気・次世代・生活(山本太郎)
・5/28(木)10:00~11:55 自民・民主・公明
       13:00~14:50 共産・元気・次世代・生活
・6/2(火) 13:00~16:05 参考人(3人)発言~質疑
※各日、開始15分前に参議院議員面会所に集合。可能な限り事前にお申し出ください。名前・住所・年齢が必要です。
なお、5/25(月)15:00から、参議院議員会館受付集合で、内閣委員の部屋を回ります。希望される方は、定刻までにお集まりください。

また、院内集会も予定されています。
・5/28(木)16:00~17:30 参議院議員会館地階B105
※15:45から参議院議員会館受付で通行証を配布します。

この問題については週刊プレイボーイの他、サンデー毎日が8頁の大特集を組んでいるそうです。
私は6月議会の準備その他で参加が難しいですが、何とかこの「情報だだ漏れ推進制度」についての問題意識を広めたいと思っています。皆さまよろしくお願いします。

水防訓練!

昨日のぼんやり雨模様から一転、今日はホットな快晴でした。お蔭で昨日開催予定だった、地元(ていうかもうほぼ目の前)の落合中学校の体育祭が今日にずれ込んでしまったわけです。
わたくしバリバリ地元議員なので、来賓に呼んでいただいていたのですが、困ったことに本日は合同水防訓練の日。議員は極力参加されたしと言われていたので、体育祭の方は開会前に急いで校長先生にご挨拶だけして、急いで多摩川っぺりの一ノ宮公園に向かいました。

本当に開始寸前、ギリギリに到着。上記の如き事情だったので勘弁してくださいねー。
開会宣言があって、さっそ大規模水害を想定した防災訓練が始まりました。参加団体は消防署、市の消防団、警察署ばかりか少年団や災害時支援ボランティアの方々まで。

こういう時、規律に従ってきびきび動く隊員さんたちの物腰(特に走る時)が、なんか可愛いなーと思ってしまう私は不謹慎でしょうか。
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少年少女も土のう作りを頑張ります。
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来賓だけテントの日陰にいて申し訳ないなーと思っていたら、やっぱりお声がかかりました(笑)議員団も土のう作りを手伝います。
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伊地智も(ちょっとだけ)頑張りましたよ!という証拠写真を掲載します。砂を入れる大野まさき議員とツーショット。
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土のうを積んだり水のうを連結させたりと、状況に合わせていろいろな水防手段があるんですね。これは、雨水が大量に流入した結果マンホールから水が噴出した、という都市特有の災害を想定してのミッションです。
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こちらはどのくらいの水圧でドアが開けられなくなるか、という体験コーナー。長靴はいて桶の中に立つことができるようです。私もやってみたかったですね。
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みんなでわいわいやってる間も、多摩川は悠然とそこにある。時に恐ろしい災害を起こすものだと判っていても、やっぱり水辺の景色は素敵です。
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市長の講評や来賓挨拶が終わって、最後に炊き出し訓練で作られた非常食のワカメごはんと、豚汁をふるまっていただきました。外で食べるごはんというのは、美味しさが倍増する気がするのは何故なのか。
写真は、目の前でもくもくと食していた藤條たかゆき議員です。
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スムーズに終わった水防訓練ですが、現実にはすべての作業を悪天候下で行わなければならないんですね。
日々訓練を積んでいる消防隊やボランティアの方々に敬意を払うとともに、これから議員として「災害に強い街づくり」を考えなければいけないんだと改めて思いました。
特に、高齢者や女性や子供など“弱い立場”の人を一番に考えた防災計画が必要です。

臨時議会に出席しました

「3番 伊地智恭子議員」

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さて先日、多摩市議会で臨時議会が開かれました。わたくし、生まれて初めて議席に座り議員としての務めを果たしたわけです。いろいろと議案はありましたが、大きな意味を持つのは議長・副議長の選挙と、常任委員会など各種委員会の選任でしょう。

このうち委員会メンバーについては、会派ごとに要望をまとめて各会派代表者が会議に持っていき、そこですり合わせがなされています。後は議場で正式に選任し、各会で委員長・副委員長を決めればいいのですが……

議長と副議長の選挙の方で、微妙にさざなみが立ちました。立てたのは、実は私たちの会派です。
《生活者ネット・社民の会》はその名の通り、ネット2名と社民党1名(私だ!)で作った会派。前にも書きましたが、今期の多摩市議会は以下のような構成となっています。

改革みらい……7名(民主党公認もしくは推薦3名+維新1名+無所属3名)
自民党……6名
公明党……5名
共産党……5名
ネット・社民……3名

で、そもそも「議長は最大会派から出す」というのが多摩市議会の通例なのだそうです。そうすると《みらい》が自民党を抜いてトップ会派となるわけで、だから私は当然《みらい》から議長が出るのだと思っていました。
ところが、臨時議会前にこんな話が伝わってきました。

「議長は、自民党の萩原重治議員を推すことで各会派の調整が済んでいる。副議長が《みらい》の遠藤めい子議員になる」

はい?
……ここで多摩市議会史のおさらいです。昔は議長・副議長職というのは本当に、議員の間で根回しをして決めるものだったそうなのですよ。だからたとえば今回のように、大勢そろい踏みで自民党の議長を選ぶというような場面が、珍しくはなかったのかもしれません。
私は単純なセクト主義に興味はないので、「この人が適任だ」と思ったら何党の人でも自由に投票すりゃいいと思います。しかしこの“根回し人事”のおかげで、議長・副議長選挙は過去、市民の失望を買うものでしかなくなった。そこで、どういう基準で選ぶかという過程が市民にもよく見えるように、「候補者が所信表明をした上で」選挙で選ぶという形式になったのだそうです。

おやおや、と思いませんか。私は思ったし、会派代表者の向井かおり議員や岩崎みなこ議員(両名ともネット)もたぶん思った。そこで思案の結果、向井議員が議長に立候補することにしたのです。

向井さんは、「党派の違いはあれ同じ市議会の議員、多摩市をよりよくするために働く仲間ということでは誰も同じ。意見を戦わせる時は戦わせても、協調すべき時は協調して賢くやっていきましょう」という考え方の人です。だから今回も、たった3名の会派があえて流れに棹さすことに、葛藤や逡巡がなかったはずはないと思います。

議員が仲良く働くことも大事、けれどもそれが市民無視の狎れ合いに見えてしまったら「市民に対して」申し訳が立たない。そういうことで、向井さんは議長に立候補しました。私は、「同じ会派なのだから向井さんに入れる」という考え方もアリだけれども、最終的には所信表明を聞いてから立場を決めようと思っていました。

結果。
萩原重治議員……23票
向井かおり議員……3票
ちなみに副議長の方は、唯一候補の遠藤めい子議員がオール26票を取りました。

「根回しで決まっていたのなら、たった3人の“抵抗”なんてただのパフォーマンスだ」と言われてしまえばそれまでです。でも、それなら、議員として市民に対するパフォーマンスをきちんと考えるのは、そんなにおかしなことでしょうか。
私は向井さんの所信表明をとてもいいと思ったし、市民に対して筋を通すことが全く無意味だとは考えていません。だから特に後悔はしていませんけれど、勿論これからは萩原議長と遠藤副議長に協力して一生懸命働く心積もりでいます。

それにしても……すごく判りやすい選挙結果だったなあ(笑)
ちなみに私は、希望通り《健康福祉常任委員会》と《議会運営委員会》に入れていただきました。そして来週から3日間の新人研修です。早く仕事を覚えなきゃ!

「戦争いらない多摩市民連合」 集会のお知らせ

昨日ご案内したマイナンバー制度勉強会と同じ日の午後に、多摩市民による反戦活動が行われます。

ご多聞に漏れず公共筋からの規制が厳しく、だいぶ活動範囲を制限されてしまっていますが、それでも今このときに黙っているわけにはいかない私たちです。
この日の集会だけでなく、今後継続的に行われる国会前抗議活動にも参加予定。とにかく今、国民の声を、意志を、最大限の形にして政府へ叩きつけなければ!

市外の方も大歓迎ですので、どうか皆さま奮ってご参加ください。

■STOP!戦争法案6.7集会&デモ
6月7日(日)
15:00~16:00 集会 
 永山第2公園(永山駅徒歩7分・こぐま保育園南)
   ※ジョニーHさんのギター弾き語りも♪
16:00~17:00頃 デモ行進 
   聖蹟桜ヶ丘・九頭龍公園までの予定
※市民に訴えるためのプラカード等を、できるだけ工夫してご用意ください。     

■国会前での「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動」に「戦争いらない多摩市民連合」も 幟を持って参加しますので、可能な限りご参集いただきたいと思います。詳しくはブログをご覧ください。

連絡先:戦争いらない多摩市民連合・代表 永井 栄俊(多摩市永山5-23-8 090-7015-3344)

マイナンバー制度を考えよう・追加情報

先日お知らせしたマイナンバー勉強会、詳細が決まりましたので再度お知らせします。

「マイナンバー制度って何? ~この秋一人一人に番号がつく~」
日時:6月7日(日)10:00~12:00
会場:ベルブ永山4F 視聴覚室(地図はこちら
    小田急線・京王線「永山」駅 徒歩3分
講師:白石 孝(プライバシー・アクション代表/共通番号いらないネット世話人)
参加費:500円
主催:マイナンバー制度を考える会
連絡先:山本(080-3256-5383)吉田(090-5191-3832)

どうかよろしくお願いします。

マイナンバー制度を考えよう

ひとつ下の記事でご紹介した、番号(マイナンバー)制度を考える世田谷集会のご案内です。

日時:5月27日(水)18:30~20:30
会場:世田谷区男女共同参画センターらぷらす 研修室3
    小田急線・井の頭線「下北沢」駅南口 徒歩3分
    北沢タウンホール11F(地図はこちら
主催:共通番号制度を考える世田谷の会
連絡先:世田谷市民運動・いち
   (世田谷区豪徳寺1-41-6 電話03-3706-7204)


また、我が多摩市でも急遽勉強会の開催が決定しました。
こちらはまだ詳細を詰めていませんが、現在決まっているところだけとり急ぎ掲載します。

日時:6月7日(日)午前中
会場:ベルブ永山4F 視聴覚室(地図はこちら
    小田急線・京王線「多摩センター」駅 徒歩3分
講師:白石 孝(プライバシー・アクション代表)
主催:マイナンバーを考える会

私はもちろん両方参加したいと思っています。

マイナンバー制度、誰のため?(3)

共通番号制度に関する院内集会レポート、次にご紹介するのは神奈川県保険医協会の事務局主幹・知念哲さんです。

医療業界ではマイナンバーについて「早い段階から警鐘を鳴らしていた」そうです。何故ならこの制度が現実化すれば、健康保険や民間の医療保険なども共通番号でひとくくりにされてしまう。個人情報の中でも最も扱いの難しい「センシティヴ情報」が、この情報だだ漏れ推進制度(注:伊地智の表現)に載っかると大変な悪禍を引き起こしかねないからだと。

医療情報がセンシティヴだというのは、ただ「こんな病気持ってるって人に知られたくないなー」程度の問題ではありません。ある人がAという病気を患っていたら、「Aによく効く薬」「A治療に特化した保険」を売りつけることができる、業界の商売人にとっては喉から手が出るほどほしい情報なわけです。これが漏洩の危機に晒される、本当に大変な事態となってきます。
病気に苦しんでいる人は、藁にもすがる思いで相手の営業口に乗ってしまうかもしれない。この制度を導入した結果、詐欺や不正売買のニュースには事欠かないこの国で、「人の弱味につけこむ」商売が増えないと誰が言えるでしょうか。

話はマイナンバーそのものから外れますが、知念さんは今の政権が「医療の市場化・産業化」を狙っていることを非常に懸念されていました。これは例のTPPとも連関してくる話で、つまり企業の論理がまかり通れば日本の国民皆保険制度は壊れてしまうからです。
ただでさえ、今はやたらと上から目線で「自助」「共助」が推奨される風潮となっています。いわゆる「社会保障と税の一体改革」の実態は、「社会保障はどんどん削って税金はどんどん上げちゃえ♪」に他ならないこと、私たちは既に身に沁みて知らされたのではなかったですか?

今、現実に政府内で検討されている医療改革法案には、以下のようなものが含まれるそうです。
・大病院(※どの程度の規模からか、については説明なし)を紹介状なしで受診した場合、5千~1万円の“料金”をとる
・混合診療オールOK
・入院時の食事代は患者負担分を段階的に増やし、現在の倍にしていく

皆さんどう思われますか。

これは産業界にお金を流すための仕組みであると、知念さんははっきりおっしゃっていました。
そして、この「医療で金儲けしよう!」の流れにマイナンバー制度が組み込むための方便「社会保障個人会計」なのだそうです。
つまり
「あなたはいくらいくらの税金を納めているから、いくらいくらまでの医療が受けられる」
「あなたは○○円しか所得がない(税金納めてない)から、○○円分の医療しか受けられませんよ」

国がやりたいことは、これであると。

けれども、と知念さんは話されました。
「もともと公的医療、あるいは社会保障というのは、所得金額に関係なく万人が等しく受けられるものです」
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皆が「自分に出せる分」を持ち寄って、皆が同じように安心・安全を保障される。それが社会保障の本来のあり方であり、機能でしょう。それを企業の論理で塗り変えてしまったら、そこにあるのは単なる「ビジネス」でしかありません。

社会保障個人会計とは要するに「個人のお金の出し入れを管理するもの」なのですが、それだけではあまりに露骨ということで、政府案では個人の医療情報や特定検診の情報なども管理対象に入れているそうです。
しかしそんな弥縫策では誤魔化しようもないほど、この制度に懸けた行政側の「庶民のカネむしり取ってやる」意欲は異様です(かつての小泉+竹中時代の景色が髣髴としますね)。
別に伊地智が曲解・邪推しているわけではなくて、何しろ初審議でこの制度をガンガン推進すべく論陣を張った平井議員は、
「レセプト情報をマイナンバー制度に入れたい」
と堂々とおっしゃったらしいですから。

レセプト情報とは、自治体や健康保険組合などの保険者が、医療機関から医療費を請求される際に受け取る明細書のこと。これには「患者氏名、性別、生年月日といった個人情報、患者の健康保険加入情報、請求元の医療機関名、診療科、病名、診療月に行った薬、注射、処置、手術、検査、画像診断、リハビリ等の点数が記載されて」(ウィキペディアよりコピペ)います。

繰り返しますが、命がけで個人情報保護しなけりゃならない時代に、こんな大切な情報まで紐付いた番号を、あなたは誰とも知れないバイト先におっちゃんに教えてあげたいと思いますか。
しかしここまで法整備に躍起になっている以上、施行されたら国はあらゆる場面で「お前のマイナンバーを教えろ。でなけりゃここは通さない」的な仕組みを作ってくるに違いないのです。たとえばこの就職難の時代、失業者が敢然とマイナンバー提出の義務をはねのけることができるでしょうか。
あなたの履歴書を受け取った事業者の誠意と管理能力を、信じて祈るしかないのでしょうか。

どうにもこうにも異様なのは、2年前にこの法案が出されたときは対象外だったレセプト情報を、施行されてもいない今から拡大利用のターゲットにしようとしている点です。
知念さんのご指摘によると、
国の「財政健全化政策」にのっとって、レセプト情報を医療費抑制のために使いたい、という国の本音が見え隠れしているとのこと。
要は、国民の健康・医療の面倒なんか国はみたくないということです。アメリカのようにみんな高い民間の保険に入ればいいので、入れない貧乏人はとっとと野垂れ死にしろと、つまりそういう方針なのです。

TPPの動きと合わせて見ると、これ、今の政権にとってはまことに都合のいい方策だということがよく判りますね。
1.国は医療費を負担しなくて済むし、
2.外資企業に日本でガンガン商売していただけるし、

まさに一石二鳥というところなんでしょう。
国費負担と言ったって、それはもともと私ら国民が一生懸命払っている税金なのに、それが私たちのためには使ってもらえない。私たちの国は、着々とそういう国づくりを進めつつあるようです。

世田谷区などではかなり早くからこの問題を追及していますが、なかなか進捗は厳しいもよう。
「共通番号を考える世田谷の会」の原田さんから、具体的な区への対応ぶりについてご説明がありました。
マイナンバー制度は当然コンピュータで管理しますから、セキュリティ対策万全のシステムと安全な中間サーバの構築が急務です。更に、情報漏洩の場合の責任者は誰かという問題もあります。
この日はどんどん時間が押してしまったので、どなたのお話もけっこう駆け足だったのですが、世田谷区では月末に「マイナンバー制度を考える集会」を開くそうです。こちらのご案内は、また別の記事を立てて載せます。
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ともかく国は、オリンピックに合わせた「テロ対策・安全対策」の名目で制度をゴリ押ししてくるでしょう。今の政権の強気ぶりと国会の頼りない感触では、法案が通ってしまう可能性は非常に高い。
ですが、それで一朝一夕にこの制度が全国津々浦々完備されるわけだはありません。とにかく大変なお金と労力と、そして技術がかかる問題です。
この日のまとめで言われたのは、絶対に諦めないこと。この闘いは長期戦になります。国会でも、地元でも、制度をなくすためにやれることは沢山あります。

私たちの生活は、私たちの手で守る。自治体議員として、一人の市民として、めげず臆さず皆さんと共闘していきたいと思います。
頑張りましょう。

マイナンバー制度、誰のため?(2)

先日の院内集会にて配られた、石村耕治教授のレジュメを元にやや詳しく解説します。

番号制として現在とりうるモデル(方式)のうち、ドイツや現在の日本が取っているのは「個別番号制」。その名の通り、年金番号ならこれ、健康保険ならこれと個別に番号が振られます。これに対する「マイナンバー(共通番号)制」の特徴は2つ。

1.官と民とを問わずあらゆる分野にまたがる1人1つの共通番号を振る。
2.「見える化」つまり一般に公開される形で利用する。


どちらもとんでもない発想だと思うんですけど。


今の世の中、ハッキングやなりすまし犯罪を防ぐために「パスワードは定期的に変える」ことが推奨されていることは、どなたもご承知かと思います。
そういう時代にこんな制度作って、一体何がしたいんでしょうか。

石村教授が上げていた例をここに再掲しますと、
あなたが街の●●屋さんで就職もしくはアルバイトをする際、履歴書に番号を書き込まねばならない。
そういう「巷の事業者」がどこまで個人情報の管理を徹底できるか。
できっこない。
というのが石村さんのお言葉ですが、私も同感です。
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私は個人情報をもろに扱う会社での勤務を何種類か経験しています。そういう事業所では、今はどこもプランバシー・マークを取得するのが通例になっていますが、これも相当いい加減なものだという内幕をずいぶん見聞きしてきました。
一例を挙げると、マークをとるための審査前日、ある「片付けのできない」「書類散らかしっぱなし」の部長の机の上のものを一切合財、段ボール箱につめて「緊急避難」させたりしたのです。
で、もちろん審査が済み次第すべては元通り机上にばら撒かれたわけです。
個人情報を扱うのが商売の会社でもこの有様ですから、公的機関がいくら個人情報保護ガイドラインを作って教育指導したって、おいそれと守秘義務が徹底されるはずがありません。

ましてや、そこがブラック企業だったらどうするのか。
ブラックでなくても、もし事業者が倒産して夜逃げでもした日には、あなたのマイナンバーが記された書類の行方を誰がきっちり管理してくれるのか。
はなっから無理筋なんですこのマイナンバー制度というのは。

国の政治家さんと役人さんがどんだけお気楽な世間知らずなのかという証明みたいなもんだな、というのが私の率直な感想ですが、これは過激すぎる表現でしょうか。
こんな制度を導入するために、一体いくらの税金を使わなければならないのかという点は、これから詳しく調べていきたいと思います。が、
さしあたり我が多摩市にこんな無駄遣いやってる余裕はありません。
ましてやICカードの無料配布なんかして関連企業に儲けていただく筋合いもないと思います。

現に共通番号制度を取り入れたアメリカではなりすまし犯罪が多発し、それを見たカナダ政府が一度は導入した同制度をやめて元へ戻した、という経緯もあるくらいですから、私としては冗談はたいがいにして即刻こんな案は廃止にしていただきたいと思っています。

ことの重大さに震え上がった伊地智、ついつい話が長くなってしまいました。
でもまだお知らせしたいことがあるので、続きます。
プロフィール

伊地智恭子

Author:伊地智恭子
《ご連絡・お問い合わせ先》
多摩市落合3-2-9-505

《カンパ入金先》
ゆうちょ銀行からお振込の場合
記号:10030 番号:20455091
名義:伊地智恭子とまちづくりの会(イヂチキョウコトマチヅクリノカイ)
ゆうちょ銀行以外からお振込の場合
店名:〇〇八(ゼロゼロハチ)店番:(008)
預金種目:普通
口座番号:2045509

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