Come On 市民力

早くも12月になってしまいましたね。
年の瀬に向かうこの時期でも、多摩市民は元気で前向き! このところ立て続けに“市民パワー”みなぎるイベントやアクションに参加したので、今日はざっくりとそれらのご報告をしたいと思います。


●11/11(日)第4回市長懇談会
主催:豊ヶ丘複合館存続の会

築40年を迎えた「オールドタウン」多摩NTでは、市内の公民館や図書館などの公共施設を統廃合する動きが活発化しています。それに対して、地元住民の反発や疑問も当然起こり得るわけで、この豊ヶ丘5丁目を中心とした市民運動は私も少し前から注視していました。

自分が使いなじんだ生活圏内の施設がなくなると聞けば、何とか取りやめてほしいと思うのは人情。ただ寂しいというだけでなく、人によっては生活の一部に支障が出るほどの影響を受けるかもしれません。
豊ヶ丘複合館は児童館・図書館・公民館などまさに複合的な機能を持った施設なので、地元の方々もその存続の必要性を議会に大いに訴えていました。実はこの陳情はもう正式に認められたのですが、施設の老朽化対策や一部機能の移転といった“課題”が地域にしっかりのしかかっています。

これは、市民の政策関与という面から見て非常に重要な点なのですね。もっと言えば、「どこをなくし」「どこを残し」「どこにどんな修理改善やテコ入れが必要」といった市政全体の俯瞰図を作る力が、問題提起した市民の側にも求められることになります。私の目から見て、この日集まった市民の方々はかなりそういう底力を持っていると感じられました。

質疑応答も活発で、私の隣に座っていたご婦人は何回スルーされてもめげずに手を上げ続けていました。

複合館の存続は決定したとしても、それでめでたしめでたしと幕を下ろすわけにはいきません。理想的な図書館のあり方とは? 学童保育はどこで行うべきか? さまざまな問題をきちんと解決し、先につなげていく必要があります。

このあたり今ひとつ歯切れが悪い(自分一人で決めるわけにいかないので、当然っちゃ当然なのですが)市長の応答に対して、前述の女性が訴えていた言葉が印象的でした。
「存続の会のメンバーを(市の)話し合いの場に加えてください!」
激しく共感。
私もそのような「市民参加型の市政」を熱望しています。


●11/16(日)新地域支援のあり方を考えるフォーラム
主催:さわやか福祉財団

実を言うとわたくし、この財団の存在をまったく知りませんでした。高齢化先進地帯と名高い(誇っていいのかどうなのか)多摩市では、首長自らが「市民の手助けがなければ福祉などの行政はたちゆかない」と言うほど、《生活支援》や《介護・ケア》の問題が重大視されているのです。何しろ、既に60代以上のシニア世代が4割を超えた地区もあるので、今から必死になって対策を進めても間に合うかどうか?

正直、この日のお話を聞いて見通しが明るくはなりませんでした。難しい問題が山積みで、どうしたら次世代にツケを残さずに頑張れるのかなあと少々気が遠くなったりもします。

それでも、希望はある。わたしたち市民の側に主体性さえあれば。
地元でもうずっと市民サポートを頑張っている方々が、代わる代わる貴重な体験談を披露してくれました。NPOや生協など、既存のシステムを活用しつつ更に知恵と工夫を凝らして、私たちは否が応でも共同体再生の道筋を作らなければならない。そのためのヒントは、きっとここに集まった人たちの努力の中にあるはずです。

ただ、基盤づくりを頑張るのは勿論のこと、私たちの暮らしを根本から叩き潰そうとする勢力もやっつけないと、いくら頑張っても……と思ってしまうのは、きっとこの時節柄ですね(笑)いや、ぜんぜん笑い事じゃないんですけど。


●11/22(土)「議会に新風を」フォーラム
主催:ウォッチング多摩

主催はもう15年間、多摩市政を文字通り「ウォッチング」している市民団体。“1万人市民アンケート”を実施して、その集計結果から見えてきた課題について報告・議論するという、これまたまことに大きな意義を持つ試みでした。

この会はかつて“議員の通信簿”をつけてみるという取り組みをしていて、個々の具体的な内容はともかく、その発想が非常に斬新で重要だなあと私などは思っています。市民が議会や行政のありようを常に監視している、というのはデモクラシーの根幹ですから。

特に国政の場においては、シビリアン・コントロールがほとんど効かなくなっている。私はずっとそういう危機意識を抱いています。一内閣や一首相の独断でどんどん国の有様が変えられていく今、市民が市民としての自覚と体力を身につけることは何より喫緊の課題なんじゃないでしょうか。

さて、アンケートは37も設問があってあっちこっちに目が飛んでしまうのですが、個人的に気になったのは以下の各点でした。
・「議員報酬が高すぎる」と思っている人が9割近い。
・「議員が地元の役に立っている」と実感している人は3割弱。
・「議員定数を減らすべき」と思う人は9割強。
・「市政は脱原発を進めるべき」と考える人は7割強。
なるほどねえ。
こういうアンケートに答えるのは、そもそも市政や社会問題に興味関心のある方々ばかりでしょうから、上記の割合がそのまま多摩市民の意識のパラメータとは言えないでしょう。その点を差し引いても、この結果はきっちり頭の中に置いておくべきだなと思います。

その他「議会に党派はいらない」「議員は所属政党よりマニフェストや人柄で選ぶ」といった考えの人が多い、というようなことも上記アンケートから読み取れました。
ただ、もしかしたら……一番重かったのは、1万人アンケートで回答者が261人、という結果かもしれません(会場でこの点に言及していた参加者もいました)。


●11/29(土)「政策提案」シンポジウム
主催:我が団地で安心な老後を実現する政策委員会

こちらも今年初めから参加させていただいている集まりです。この集会に出席するまで、私は私の住んでいる地域──諏訪・永山・貝取・豊ヶ丘・落合──がこれほど“介護サポート手薄”地帯だと知りませんでした(手薄とは控え目な表現で、公的システムとしては完全にゼロです)。

これはやばい

……というのが正直な実感でした。何しろわたくしにも当年とって喜寿、立派な後期高齢者の母親がおります。今のところ何の問題もなく元気な人ですけれども、こればっかりはそうそう楽観している訳にはまいりません。病気や怪我と違って、老衰という現象は生きている限りいずれ必ず訪れるものですから(このまま行くと確実に老老介護です)。

そして、主催側がかねて主張しているのはわたくしの母校・旧豊ヶ丘中学跡地を「地域介護・看護の一大サポート拠点に!」ということ。これは地図で見るとものすごく説得力のあるお話で、ここにしっかりした介護サポートセンターがあれば、上記5団地の住民の心配は相当払拭されるはずなのですね。

こちらの市民グループも本当に大切な活動をしてらっしゃいます。市内のさまざまな情報をきちんと調べて、市長や担当職員や事業者を呼んでレベルの高い問題提起をしている。こういう市民パワーを行政は活用すべきです。単に「費用を浮かせるため」「行政の苦手分野を任せるため」ではなく、本当の市民自治をこのニュータウンで作り出せばいいのです。




さて、今日から多摩市では12月議会が始まりました。

そちらの傍聴にも行きまして、ずいぶん面白いやり取りも聞けたのですが、それにしてもと私はついつい考えてしまいます。議会と行政と市民がうまく噛み合って力を合わせられれば、絶対もっとスムーズで住みよい街づくりができるだろうに、と。
もちろん、その前には越えなければならないハードルが山とあって、きっと相当すったもんだと揉めるでしょう。行政側と市民が顔を合わせる時にいつも感じることなのですが、彼らにとって一般市民とは完全な“異物”です。話を聞くことはできるけれど、対等に話し合う相手ではないのです。

しかし、デモクラシーにおける話し合いとは本来“異なる者同士の対話”を意味します。このことは、お役人だけでなく市民の側もあまり意識していないかもしれません。日本人は身内のおしゃべりや根回しには慣れていても、社会的な意味でのディベートやディスカッションに慣れていませんから、本音で話し合って合意を生み出すまでにはかなりの困難を伴うでしょう。

それでも、ここにしか希望はないと私は思っています。故・チャーチル首相がのたもうた通り、たとえ民主主義が最悪の政治手法だとしても、それでも「他のやり方よりはまだまし」なのですから。
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伊地智恭子

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